2000年の創立以来、ミステリーランチは環境保護に力を注いできました。
ロッキー山脈中央部の自然に寄りそって本社を構えるミステリーランチは、澄んだ空気と水、健全なエコシステム、豊かな自然のリソースの価値を常に身近に感じています。州憲法でも「清潔で健康的な環境を有する権利」を保証する地の企業として、ミステリーランチはモンタナ州にとどまらず世界の環境を守る義務があると考えます。環境に痕跡(フットプリント)を残すことが避けられない場合にも、最小限にとどめる努力を怠りません。企業倫理を強化し充実させるため、ミステリーランチの方針となる厳格な製造行動規範を成文化し、すべての提携工場でも遵守されるよう同意を得ています。
CLIMATE ACTION CORPS
ミステリーランチはアウトドア企業団体である、クライメート・アクション・コープスの立ち上げメンバーです。この団体は、よりよい結果を目指して連携して取り組むことで、迅速な達成を試みる協力グループです。その一員として、自社の活動の温室効果ガス排出量を追跡し、意欲的な削減目標を定め、進展を報告するレポートを毎年公表しています。我々は力を合わせて気候変動に立ち向かう行動の一翼を担っています。
耐久性と製品寿命
丈夫な製品をデザイン・製造することは、ミステリーランチのコアバリューである品質に直接関わる要素です。それは、我々自身と当ブランド製品のユーザーに誓う約束のひとつ。たゆまぬ革新と向上なくして、質の高い製品を生み出すことはできません。
耐久性は、環境に最も配慮した製品づくりの鍵。ミステリーランチの特徴である耐久性は、かつてアウトドアギア修理の仕事をしていたデイナの経歴と、兵士や消防士たちの命を預かる製品を手がけるという使命から、必然的に確立されました。製品寿命に対するこのこだわりはまた、使用目的を問わずすべての製品に込められています。素材への入念なテストと独特で革新的な構造こそ、ミステリーランチが手がけるあらゆるパックを長持ちさせる秘訣です。当ブランドの「使用適合性」ガイドラインでは、各製品の使用目的に応じて耐久性と寿命の最低基準を定めています。
材料試験プログラム
ミステリーランチの材料試験プログラムではASTM規格に加え、独自の方法による自社試験でも製品素材を検証し適格性を確かめています。各種の試験プランは、修理の際に寄せられるユーザーの声と、パックの摩耗や酷使に関する長年の経験をもとに構成されています。
使用適合性ガイドライン
ミステリーランチは、各パックの使用目的に応じて具体的な使用適合性ガイドラインを設定しています。市場別のベンチマークを定め、当ブランドが供給するあらゆるパックはその条件を満たす必要があります。それらの基準は当ブランドの製品開発チームによって、定期的に見直しと更新が行われています。
最も厳しいユーザーを想定したデザイン
ミステリーランチは、ミリタリーや森林局で働くユーザーのためのパックをデザイン・供給しています。彼らは多くの時間をフィールドでの活動に費やすプロフェッショナルたちです。その過酷な使用ケースから学んだ知識は、当社の他の製品ラインにも反映されます。ミステリーランチのどのパックにも、最も厳しい目を持つユーザーの経験と声が活かされています。
チームワーク
チームワークもまた、ミステリーランチのコアバリューのひとつであり、市場をリードするブランドとして不可欠なものです。サプライヤーや工場との強力なパートナーシップを通じて革新的な素材や製法を駆使し、我々の製品に求める質を叶えています。
保証および修理
自由度の高い保証規定も、長持ちするギアを送り出すというミステリーランチのこだわりを示すものです。ユーザーの投資に応え、結果として品質の強化につながります。欠陥があれば例外なく修繕し、通常使用による破損に対しても手頃な料金で修理を承ります。パックをできるだけ長く快適に使っていただけるよう、あらゆる努力を惜しみません。修理部門では廃材や製造中止になった素材も可能な限り活用し、資源の消費を削減しつつ製品寿命をのばす活動を行なっています。
保証
ミステリーランチはどの製品についてもその実用寿命の間、材質や製造上の欠陥に対する保証を約束しています。材質や製造に問題があった場合は該当製品の修理あるいは交換をさせていただきます。また、ミステリーランチの前身であるデイナデザインのパックの修理も長年続けてきました。丈夫なパックを作り、それらを支え続けることがこのブランドのポリシーです。
修理
当ブランド独自の修理チームは、手がける案件についてデザイン&製品開発チームとリアルタイムで情報や意見を交換します。連携して、製品の破損しやすい部分や欠点の改善に取り組み、常に耐久性の向上を図っています。
製造
縫製基準ミステリーランチの製造縫製基準は業界でも類を見ないものです。それは、数十年にわたって開発と改良を繰り返した独特のテクニックでパックの設計・構築を行うブランドならではと言えるでしょう。それぞれの部位に対して、縫い目の長さや密度まであらゆるディテールを綿密に指定し、負担のかかりやすい箇所や摩耗しやすい箇所を補強。素材の特徴を最大限に活かす工夫を凝らしています。それらの製法は、製品開発、修理、製造各チーム間のオープンなコミュニケーションと絶え間ないフィールドテストを通じて、これからも進化し続けます。
輸送
米国、カナダ、アジアの第三者倉庫保管サービスを利用することで、製造元から販売場所までの距離を最短にとどめ、輸送による環境へのインパクトを軽減。また、原材料についても製造場所からできるだけ近くで調達するよう配慮しています。
コンテナ容量の最大利用
輸送コンテナを利用する際には、無駄な空きスペースができないよう、荷物のカートンやパレット、箱を効率よく積み込み、温室効果ガス排出量の削減に努めています。
国際的な3PL提携
ミステリーランチは香港、カナダ、米国において、流通を第三者企業に委託する3PL(サードパーティー・ロジスティクス)提携を結んでいます。製造元から販売場所までの距離を最短にすることで、輸送による環境へのインパクトの軽減を図っています。
工場直配
ミステリーランチではできるだけ流通センターを介さず、製品を工場から販売代理店や政府機関の顧客へ直接配送し、発送の重複なども防いでいます。
ビジネス効率
ミステリーランチのオペレーション/流通チームは綿密な計画でビジネス効率を追求し、空輸を最小限にとどめる努力をしています。
削減、再利用、再生
ミステリーランチでは、プロセスを徹底的に効率化するリーン生産方式の改良を繰り返しながら、これらの基本的なポリシーを守っています。オペレーション担当者は不良品の発生や過剰生産、過剰在庫、無駄な輸送を最小化するよう訓練されています。段ボール、紙、プラスチック、アルミ、発泡スチロールは、外部のサービスを通じてリサイクルしています。また社内でできることとして、廃品材料は製品の試作や特別プロジェクト、機材の検査用に活用しています。不要になった素材は寄付したり、さまざまな支援活動の一環として販売します。そんな取り組みの積み重ねにより、最大の効率と最小の廃棄を実現。資源の無駄を省き、オペレーションプロセスを向上し、環境への影響をできる限り少なくしています。
再生素材
ビニール袋の使用を削減し、製品のカートンや梱包には、リサイクル素材とリサイクル可能な素材を取り入れる措置を取っています。
廃品の寄付
我々には不要になっても、十分に使用できる廃品などは、ユタ州立大学のアウトドア製品開発/デザインプログラムに寄付しています。業界の未来のプロフェッショナルたちが素材について学び、適切なものや再利用された素材に触れる機会になることを願っています。また、モンタナ州ボーズマンを拠点に水に関する教育に取り組むプロジェクトWET (Water Education Today) も寄付先のひとつです。このプロジェクトでは、世界が抱える水の課題について理解を深めるための教育を提案し、地域での解決を促しています。
素材の再利用
廃品素材は修理、あるいは特別プロジェクトや試作品のデザインなどに活用しています。素材も部品もできるだけ捨てずに最大限利用するのがミステリーランチのポリシーです。
地元でのリサイクル
地域で床工事業を営むPierce Flooringと提携し、ボーズマン工場から出るフォーム廃材はカーペットの下に敷くパッドとしてリサイクルしています。